緑内障の症状は?

緑内障は、眼球を循環している房水と呼ばれる体液の流れが滞って、眼圧が上がる状態をいいます。
マルチーズのように頭が小さく、出目になりがちなワンちゃんがかかりやすい目の病気です。
眼圧があがると、視神経が圧迫されて機能しにくくなり、視力が衰えます。
重症になると失明にいたる事があるので注意が必要です。
特に、犬の緑内障は急性のものが多く、発症から2日後に失明する事もあります。

緑内障には生まれつきの先天性緑内障と、原因がわからない原発性緑内障、ほかの病気が原因でおこる続発性緑内障に分けられます。

続発性緑内障になりやすい病気は、白内障、ぶどう膜炎、目の腫瘍、水晶体脱臼などですが、約8割が白内障かぶどう膜炎が原因と報告されています。

飼い犬がいつも寝ている、食欲がない、疲れているようにみえるといった状態が続き、眼が出っぱってくることもあります。
また緑内障の名前の通り、眼が緑色になるのも特徴です。
この他にも顔をさわらせてくれない、物にぶつかるようになったなどの症状も出ます。

ただ、初期の状態ではあまり症状が出ないことも多く、気がついたときは失明をしていたという事態に陥っていることもあります。
飼い主さんは、注意深く毎日の犬の様子をチェックしてあげたいですね。

緑内障の治療法は?

緑内障の治療法は薬を使う内科療法と、手術を行う外科療法があります。
ただ、内科療法だけでは症状の改善が難しい場合もあり、その場合は手術が行われることがあります。

緑内障は眼圧を下げることが最も大切です。眼圧を下げる点滴や、飲み薬、目薬の投与が行われます。
薬によっては副作用が出ることもあります。

手術を行う場合は、瞳孔をブロックする機能を切り取って、視野を広くする周辺虹彩切除術や、房水が流れる道を新しく作る毛様体解離術や虹彩はめ込み術、前房ドレナージ法、管錐術などが行われます。
このほか、房水が作り出されるのを抑えるためにレーザーで毛様体を凝固させる手術が行われることもあります。

緑内障の予防法

緑内障の効果的な予防法はこれといってありませんが、眼圧を高めないことが大切です。
また、緑内障は早期発見・早期治療が必要な病気でもあります。
しかし犬は嗅覚が優れていますから、多少視力が低下しても、生活に困らないことも多く、飼い主さんがなかなか気づかないケースが一般的です。
このような理由から、ワンちゃんが中年期になった頃から、定期的に眼圧検査を受けて、早期発見に努めることが、何よりも有効な予防法となります。

原因がわからない原発性緑内障の場合は、片目だけでなく両眼に発症することが多いので、早めに発見してあげることが大切ですね。